2015年9月16日水曜日

「あおなご解放論― From: Ms.Clambon」終演しました。

こんにちは。劇団うさぎ112kgの工藤です。

劇団うさぎ112kgはとうほく学生演劇祭2で、
「あおなご解放論― From: Ms.Clambon」の上演を終え、観客大賞をいただきました。
お客様の支えがあっての受賞です。
ご来場してくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

今回の作品は、本当にたくさんの方々にご覧いただきました。
仙台、福島、盛岡、弘前など、地方を越えて、
さらに、地域や世代を問わず縦横に幅広くお客様に観ていただくことができました。
たくさんの陣中お見舞いもいただきました。
本当にありがとうございました。

とうほく学生演劇祭2はコンペティション形式で上演され、
審査員から作品に対して講評がなされました。
劇団うさぎ112kg「あおなご解放論― From: Ms.Clambon」は、

・ウェルメイドプレイで、まとまっている。
・総合力はトップ。完成度が高い。
・45分の脚本の中で姉妹の関係性を描けている。
・次女(トウコ)、三女(モモカ)の関係が印象的。
・その反面、話がまとまりすぎ、ていねいすぎる。
・役者に力量があるので、もっとチャレンジしてもよい。
・社会人劇団の中でも活動することができる、パッケージ化されているカンパニーである。

(以上抜粋)
などの評価をいただきました。
アフタートークや講評会において、
10年、20年続けていくような、中長期的な目線で演劇をおこなっていくことや、
学生演劇の範疇から離れて、社会人劇団、あるいはプロに近く、すなわちカンパニーとしての視点での評価をいただきました。
審査員の方々による、劇団うさぎ112kgの作品のそもそもの視座が、「学生演劇」ではなく「カンパニー」の地点にあり、
「学生演劇祭」というパッケージの中には留まらないようで……
その点については意外でとても驚きました。

実際のところ、
劇団うさぎ112kgが目指すところは学生演劇ではなく、長いスパンでの劇団の継続です。
しかし、主宰である私が学生でいられるのは今年限りで、
「学生演劇」の中でできることをしたい、その中での現時点の評価を得たいと思い、
今回の作品のクリエイションを行いました。

とうほく学生演劇祭2の審査について、
相対評価や、達成度評価ではなく、絶対評価であると前置きがなされました。
審査基準については、とうほく学生演劇祭2では審査員にすべて委ねられていたようですので、
クリエイションや団体としてのバックボーンは関係なく、
作品そのものを評価していただきました。

結果として、大賞の受賞を逃しましたが、
「観客大賞」という、お客様による点数審査での賞をいただくことができ、
劇団として成長することができました。

今後は、学生劇団というより、一介のカンパニーとしての活動へシフトしていきます。
学生演劇という枠にとらわれなくて良いと後押しされたようで、
ちょっと解放された気もして、もっと自由にクリエイションできそうな気がします。

また、あおなごの座組みも終演を持って解放されました。
みんな、お恥ずかしながら私の熱烈なラブコールで関わってくれました……
演出と役者の関係はもちろん、
役者同士、役者スタッフ間の仲も良くて、
毎度Twitterで赤裸々に楽しい姿をお見せしていました。
役者は、盛岡や福島、山形から稽古にかよって来てくれたり、
高校生の子は学校帰りに来てくれたり、
忙しい中を縫って、稽古に励んでくれました。
おかげで、物理的な距離は遠かったけど、めっちゃ仲良くなりました。

アフタートークで、審査員の方に「役者のこと大好きだよね?」って言われましたが図星でした。
恥ずかしい。

座組みも、縦(年齢)にも横(地域)にも幅を持たせた、新しいことができたと思います。
せっかくとうほく学生演劇祭に参加するんだから、とうほくをギュッとつなげてみたかったわけです。
制作部としても、カードビラを枚数限定で配布したり、
うなとにー。やももじりー。が出現したり、新しいことができました。

ていうか、こんな、生え抜きの東北の学生女優を集結させる試みも、後にも先にもないかもしれませんね。
でも、またあったら、誰かがまた実現させてくれたら、嬉しいです。

「あおなご解放論」のタイトルには、様々に意味が込められていますが、
そのうちの最後が、座組みの解放です。
そして、それぞれが次のステージへ向けて動き出します。

今後も劇団うさぎ112kgを、
あおなごに関わったメンバーの活躍を見守っていただければ幸いです。


少しですが、ウェブサイトの過去公演のページに舞台写真を掲載しました。
ぜひご覧ください。
劇団うさぎ112kgウェブサイト
http://u112kg.jimdo.com/

へば。

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