2015年9月18日金曜日

【あおなご後日談112%】あおなごと海街Diary

劇団うさぎ112kg「あおなご解放論 ―From: Ms.Clambon」終演から1週間ほど経ちました。
少しだけ、後日談を紹介します。

あおなごは、5姉妹と死んだ母の話でした。
この話を思いついて、書き始めたのは5月の中頃で、
ちょうど、映画『海街Diary』(是枝裕和監督)が流行りはじめていました。
カンヌ国際映画祭で評価されたのが、そのくらいの時期。

海街Diaryは、3姉妹と、腹違いの妹が暮らしていく話でした。つまり4姉妹。

……ネタかぶってね!?

海街Diaryのあらすじを見たとき、
あおなごとコンセプト似てて、先にとられた!と思いましたし、
正直、あおなごが海街Diaryをパクったと思われるのやだなあ、と思いました。

しばらく敬遠していたのですが、
7月に仙台の小さい映画館で海街Diaryをとうとう観たんです。
フォーラム仙台。
ここで映画観るのは、前の年にリヴァー・フェニックスの特集上演していたとき以来でした。
早逝のシネマスター、リヴァーが大好きなんです。

『海街diary』に出演しているのは、
綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず 他、です。
女優が全員主役を張れるレベルの顔ぶれなんですが、
それぞれに立ち、調和していたのですごく見やすい。

主役を見せるための演劇とか(商業演劇には多いかな?)映画ってよくあるんですけど、
『海街diary』は決してそうではなく、
女優を魅せつつ、作品を魅せていました。

映画から、"作品のみせ方"を勉強させてもらいました。
目指したい雰囲気にも近くて。
パンフレットも買いました。
是枝監督が特集されていたSWITCHも買いました。
そのくらいはまってしまいました。
こんな美人姉妹いたらたまらんな……。

作っていく作品の雰囲気の共有として、
早い段階で、既成の近い作品を鑑賞しておくのは有効だと思います。
前作ナイチンゲールのときは、映画『17歳のカルテ』『シャッター・アイランド』を、
稽古初期の段階でメンバーにおすすめしておきました。

役者、スタッフは誰しもが演出とツーカーなわけではないので、
演出が言葉として伝えきれない部分を、参考作品が補完してくれるんです。便利。
私はよく映画を多用しますが(ライトに観られるから)、音楽とか小説でもいいと思います。

さて、お客さんから感想をいただいたときに、
海街Diaryとは言われませんでしたが、、、
ホームドラマ感がある、とコメントしてくださった方がいました。
『てるてる家族』(かつてのNHKの朝ドラ)を思い出した、なんても言われました。

ホームドラマといえば、向田邦子でしょう。
『阿修羅のごとく』が好きです。この作品は、4姉妹の話ですから、あおなごとも親和性が高い。
昭和のホームドラマ感、あたたかみが私は好きで、
また、演劇祭に参加するということで
様々な層のお客さんに向けて観られるようにしたいと思って、
あおなごは現代設定でしたが(AQUOSあるし)、向田作品の雰囲気を参考にしていました。

『海街Diary』をはじめ、あおなごにも共通させたかったことは、
お客さんとの"共感"でした。

チープな物言いをすると、「万人受け」と称されるのだと思いますが、
あおなごは多くのお客さんに楽しんでいただきたい一心で、
今の劇団うさぎ112kgにしかできない作品となりました。

今回はこのくらい。

いろんな後日談があるので、また書きます。へば。

おまけ
長女:イチコ役のおっちゃんは"綾瀬はるかがうさぎのマネをする"モノマネばっかりしていた。
にらめっこ強いんですよ彼女。ジャッジかまけん。

2015年9月16日水曜日

「あおなご解放論― From: Ms.Clambon」終演しました。

こんにちは。劇団うさぎ112kgの工藤です。

劇団うさぎ112kgはとうほく学生演劇祭2で、
「あおなご解放論― From: Ms.Clambon」の上演を終え、観客大賞をいただきました。
お客様の支えがあっての受賞です。
ご来場してくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

今回の作品は、本当にたくさんの方々にご覧いただきました。
仙台、福島、盛岡、弘前など、地方を越えて、
さらに、地域や世代を問わず縦横に幅広くお客様に観ていただくことができました。
たくさんの陣中お見舞いもいただきました。
本当にありがとうございました。

とうほく学生演劇祭2はコンペティション形式で上演され、
審査員から作品に対して講評がなされました。
劇団うさぎ112kg「あおなご解放論― From: Ms.Clambon」は、

・ウェルメイドプレイで、まとまっている。
・総合力はトップ。完成度が高い。
・45分の脚本の中で姉妹の関係性を描けている。
・次女(トウコ)、三女(モモカ)の関係が印象的。
・その反面、話がまとまりすぎ、ていねいすぎる。
・役者に力量があるので、もっとチャレンジしてもよい。
・社会人劇団の中でも活動することができる、パッケージ化されているカンパニーである。

(以上抜粋)
などの評価をいただきました。
アフタートークや講評会において、
10年、20年続けていくような、中長期的な目線で演劇をおこなっていくことや、
学生演劇の範疇から離れて、社会人劇団、あるいはプロに近く、すなわちカンパニーとしての視点での評価をいただきました。
審査員の方々による、劇団うさぎ112kgの作品のそもそもの視座が、「学生演劇」ではなく「カンパニー」の地点にあり、
「学生演劇祭」というパッケージの中には留まらないようで……
その点については意外でとても驚きました。

実際のところ、
劇団うさぎ112kgが目指すところは学生演劇ではなく、長いスパンでの劇団の継続です。
しかし、主宰である私が学生でいられるのは今年限りで、
「学生演劇」の中でできることをしたい、その中での現時点の評価を得たいと思い、
今回の作品のクリエイションを行いました。

とうほく学生演劇祭2の審査について、
相対評価や、達成度評価ではなく、絶対評価であると前置きがなされました。
審査基準については、とうほく学生演劇祭2では審査員にすべて委ねられていたようですので、
クリエイションや団体としてのバックボーンは関係なく、
作品そのものを評価していただきました。

結果として、大賞の受賞を逃しましたが、
「観客大賞」という、お客様による点数審査での賞をいただくことができ、
劇団として成長することができました。

今後は、学生劇団というより、一介のカンパニーとしての活動へシフトしていきます。
学生演劇という枠にとらわれなくて良いと後押しされたようで、
ちょっと解放された気もして、もっと自由にクリエイションできそうな気がします。

また、あおなごの座組みも終演を持って解放されました。
みんな、お恥ずかしながら私の熱烈なラブコールで関わってくれました……
演出と役者の関係はもちろん、
役者同士、役者スタッフ間の仲も良くて、
毎度Twitterで赤裸々に楽しい姿をお見せしていました。
役者は、盛岡や福島、山形から稽古にかよって来てくれたり、
高校生の子は学校帰りに来てくれたり、
忙しい中を縫って、稽古に励んでくれました。
おかげで、物理的な距離は遠かったけど、めっちゃ仲良くなりました。

アフタートークで、審査員の方に「役者のこと大好きだよね?」って言われましたが図星でした。
恥ずかしい。

座組みも、縦(年齢)にも横(地域)にも幅を持たせた、新しいことができたと思います。
せっかくとうほく学生演劇祭に参加するんだから、とうほくをギュッとつなげてみたかったわけです。
制作部としても、カードビラを枚数限定で配布したり、
うなとにー。やももじりー。が出現したり、新しいことができました。

ていうか、こんな、生え抜きの東北の学生女優を集結させる試みも、後にも先にもないかもしれませんね。
でも、またあったら、誰かがまた実現させてくれたら、嬉しいです。

「あおなご解放論」のタイトルには、様々に意味が込められていますが、
そのうちの最後が、座組みの解放です。
そして、それぞれが次のステージへ向けて動き出します。

今後も劇団うさぎ112kgを、
あおなごに関わったメンバーの活躍を見守っていただければ幸いです。


少しですが、ウェブサイトの過去公演のページに舞台写真を掲載しました。
ぜひご覧ください。
劇団うさぎ112kgウェブサイト
http://u112kg.jimdo.com/

へば。

2015年9月5日土曜日

【あおなごコラム112%】演出離れ

こんにちは、劇団うさぎ112kg、あおなご演出の工藤です。
昨日、9/4(金)が、小屋入り前の最後の稽古でした。
前回から間髪入れず、今回は演出面のことを記録します。
本番直前の【演出離れ】について。


昨日の稽古は、あいにく私がすこぶる体調がすぐれなくて
ほとんど稽古を見れる状態ではなかったので、
役者の自主稽古、通しが行われたようです。

稽古後に、メンバーがビデオを持ってきてくれたので、
録画した通しの映像を観ました。

演出不在の通し。
座組みが少数なこともあって、観る専門の人がいない通し。
ビデオカメラだけが淡々と映像を記録している。

これがどんな意味を持つか……。

小屋入り直前ということで、稽古時間ももうほぼ残されていないのですが、
ここまでくると、演出の手から役者が離れることがあるのです。
今回のあおなごも、その時を迎えたな、と思いました。

うちの座組みに座長はいませんが、
座付きの役者が通しや稽古のフィードバックをリードしつつ、
客演の役者たちも遠慮することなく積極的に意見を交わす。
再度稽古をして自分たちで改善することができる。
演出がいないとき、役者が何をするのか、役者自身で何ができるか、というのは、演出にとっても役者にとっても肝要なことだと思います。

役者間の信頼関係が築けている証拠だと思いました。
全員が、芝居を良くしたいと思って臨んでいる。

演出の手から逃げて暴走するのではなく、
脚本や演出の意図を読み取りつつ、自分たちがどうするべきなのかが考えられる、
というのはなかなか難しいことだと思います。


役者やスタッフが自分なりに解釈して表現する余地があったほうが、
演出の想像のナナメ上を飛び越えてくれるような気がして、
そういう期待のもと、脚本の内容上、
役者・スタッフにもすべてを解説したり説明したりはしていません。
部分的には解説はしたりするんですが、
そういう"遊び"の部分があったほうが、表現の幅は広がる気がするんです。

だから、私は演出の頭の中で完結しない芝居作りを心がけています。

その芝居作りの最終過程が、
「演出の手から離れる」ことだと思います。
本番は演出が止めたりできないので、完全に役者やスタッフのフィールドです。
作品をみせるのは役者やスタッフ。
演出は口も手も出せない。
いままでの経験上、本番でようやく演出の手から離れたとき、
本番を観ていて歯がゆく思ったりしたこともありました。

私が演出の場合は、本番ではじめて演出の手から離れるのでは、遅いみたいです。

でも、本番直前、役者が演出離れをするのは、
実はちょっとさみしいんですよ。
親離れする子どもみたい。親の気持ちってこうなんでしょうか。

前作でも、これを経験しました。
いままで持ってた手綱をうっかり放しちゃって、急に手持ちぶさたになっちゃったような喪失感、寂しさ。
この感覚に陥るたびに、もう芝居なんかやんねー、って思うんだけどね。

でも、本番直前の演出離れを経て、再度全体を整えると、
不思議と、芝居のクオリティがぐんと上がることがあるんです。

だから、今回のあおなごも、
役者の巣立ちのときを固唾を呑んで耐えています。
一皮むけた「あおなご解放論」をお客様に観ていただけるように、
メンバー全員で舞台をつくっています。

へばまた。

2015年9月4日金曜日

【あおなごコラム112%】あおなご解放論のキーワード

劇団うさぎ112kgの連載、【あおなごコラム112%】二回目。

こんにちは、あおなご演出の工藤です。
先日、とうほく学生演劇祭2の演出インタビューを受けてきて、
作品について尋ねられました。
そのときにしゃべったことや、作品について考えていることをまとめました。
ぜひ、「あおなご解放論」を観る前に読んでみてね。

--

あおなご解放論について。

この作品は、姉妹と母親の話です。
キーワードは、「姉妹」「ふるさと」です。

一つ目のキーワード「姉妹」
家族をテーマにしている…かというと、
実はそうでもなく、家族というよりは、姉妹に焦点を当てています。

現代では稀にみるかもしれない5姉妹の設定です。

母のプレッシャーから逃げた長女。
期待に応えられなかった次女。
望みを越えすぎる三女。
母に屈しなかった四女。
悟っていた五女。

こんな感じ。
家族というより、姉妹の結びつきの強さを感じます。

誰が主役ということも特になく、
ご覧になるお客様自身が、5姉妹の誰かに移入できたらそれでいいと思います。
あなたはどのタイプかな?


二つ目のキーワード「ふるさと」
学生演劇祭に劇団うさぎ112kgで参加するにあたって、
「東北」を盛り込んでみたいと思いました。
座組みの女優も、東北美人を集めてきたので(…)
といっても脚本書く私も青森県出身、大学で県外に出たとはいえ仙台住まいで、
外側から東北を眺めて書くことはできませんでした。

東北から出てはいないものの、物理的に距離のある東北。
ましてや、私の出身の津軽地方は、
同じ東北地方でもまるで文化が違い、特に言葉が違い、
仙台に来てから演劇を始め、方言矯正に苦労しました。

地方から都会に出て長く暮らしていると、方言を喋れなくなってしまう、忘れてしまう人もいる。
成人式などでそんな友達に会ったときは、
「~ただ、都会の絵の具に染まらないで帰って♪」
「恋人よ 君を忘れて変わってゆく僕を許して♪」みたいな、
木綿のハンカチーフ的な寂しさを感じてしまいました。
この感覚は高校時代にはなかなか味わえなくて、
大学に出て、友達が全国いろんなところにちりぢりになる過程を経て経験できるものです。

いまでこそSNSが発達して、Facebookとかで
昔の友達と簡単につながることができるようになったけど、
実際に会ってしゃべって感じるものは、SNS上とはまた違うものがあります。

演劇も似てて、
生で実際に観て、感じるものは映画とかテレビドラマとは違うんじゃないかな、と思います。
ぜひ一度演劇を生で観てみてくださいっ。

で、
話それたんですが、
地方から都会に出て暮らす、というのは、
「あおなご」では長女と三女が該当します。
県外の大学に進学する、という設定です。
東北だと、大学も少ないから、志望する分野が身近になかったりすることも多くて、
県外の大学や専門学校に進学することも少なくないような気がします。

地元から離れて大学・社会に出た人から、ふるさとの匂いが薄れていく寂しさとか、懐かしさも、「あおなご」の見どころです。

ふるさとの匂いが薄れても、帰ってくるところは、やっぱり地元なんですよね。
そして、「母」に源流がある。
「姉妹」という支流がある。
川みたいなイメージです。
だって、あなごじゃなくて、どっちかっていうとうなぎだし。(うなとにー。)

うなぎって川なんですよ。
あなごは海です。


以上のキーワードを根底に、お話はすすみます。

そして、作品に含むエッセンスとして……
若い人の人生の可能性について描きたいと思いました。

「一日は人生の縮図」という言葉があります。
それならば、45分くらいが青春時代かなあと考えました。
だから、「あおなご解放論」45分の上演時間の中で、
"若い日の縮図"を描きたいと思っています。

表現的には、女の子の魅力を存分に引き出したい。
劇団うさぎ112kgのコンセプトは
「うら若き女性を主体としたあざやかな演劇」なわけですから、女の子を魅せなきゃ。
愛嬌とか、繊細な機微とか、美しさとか、醜さとか、
ヒステリックなところロマンチックなところ現実的で不安定なところ
姉妹の結びつきの中で、その魅力が垣間見えると思います。


作品のみどころを演出として、推してみました。
女優やスタッフに言わせるともう少し違うかもしれません。

劇団うさぎ112kg「あおなご解放論―From: Ms. Clambon」
【Dブロック】
9/9(水) 17:00~
9/12(土) 13:00~
せんだい演劇工房10-BOX
ご予約はこちらから
http://ticket.corich.jp/apply/66804/004/

ご来場お待ちしてます。へばまた!

2015年8月15日土曜日

【あおなごコラム112%】あおなごの座組み

こんにちは。
ブログをご無沙汰していました。
劇団うさぎ112kg主宰の工藤です。
第一回公演「ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%」は、
多くのお客様に観ていただくことができました。
ご来場くださった皆さま、応援してくださった皆さま、ありがとうございました!

さて、もうTwitterなどでご存じの方も多いかと思いますが、
劇団うさぎ112kgはとうほく学生演劇祭2に参加します。

公演詳細はTwitterやウェブサイトをご覧ください。
ウェブサイト: http://u112kg.jimdo.com/

初演まで1ヶ月切りました。
ブログを少しの期間ですが連載します。
第一回公演「ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%」では、
作品を112%楽しむためのコラムをちょっとだけ書きました。

今回も、「あおなご解放論―From: Ms.Clambon」を112%楽しむためのコラムを書いていきます。

まずは、作品の外側からのアプローチ。
あおなごの座組みについて。

第一回公演では、仙台の大学生を集めて旗揚げ公演を行いました。

あおなご解放論では、
福島の劇団少女標本から乾さん(いぬいちゃん)、志賀さん(あやなみちゃん)
盛岡の岩手大学劇団かっぱから伊藤さん(おっちゃん)
仙台のP-eggから藤原さん(ゆういちゃん)
以上の4人の客演をまじえて、第一回公演からのパイオニアメンバーとクリエイションしています

4人については、いずれも主宰が出演舞台を観劇して、スカウトして叶ったメンバーです。
だから、自信を持って粒揃いだと言えます!
そのうち、女優紹介をすると思いますのでカミングスーン…

無論、スカウトするために盛岡や福島に行って芝居を観ているわけではありません。
東北の他県の芝居を観るのがすっごく面白いからです。

そこで芝居を観て惚れ込んだ役者さんとなんとかコネクションを持って、やっと勧誘できます。
初めて出会うのが、舞台上と客席、役者と観客という関係なので、
一緒に作品を作れるなんて、正直夢のようです。

いぬいちゃんとあやなみちゃん所属の劇団少女標本は、劇団うさぎ112kgよりも早く越県クリエイションを行っているので、ほんと、すごい。
最近は、他の学生団体でも東北で県を越えて舞台作品を作る動きもあるようなので、
物理的に距離が遠い東北も、徐々にボーダーレスになりつつあるのかもしれませんね。

とうほく学生演劇祭2も、もっと東北の学生演劇を近づけるような演劇イベントになるんじゃないかと期待しています。

この、とうほく学生演劇祭2では、宮城県から5団体、宮城県外から5団体の出場で、
ブロックも宮城県内と県外の団体の抱き合わせで、
東北各地の学生演劇を楽しめるようになっているみたいです。

かくいう劇団うさぎ112kgはDブロックで、
青森公立大学学生劇団初雪座と連続上演を行います。

さて、劇団うさぎ112kgがとうほく学生演劇祭2に参加したひとつの理由は、
演劇祭で東北の学生のクロスオーバー作品を上演する意義がある!と思ったからです。
東北の生え抜きの学生女優を迎えての作品は、きっとここでしか作れないし、
この演劇祭で評価されてみたいと思いました。
だから、ぜひあおなご解放論をいろんな人に観ていただきたいと思っています。

きっとこの座組みは、あおなごでしか見られないと思います。
そして、東北各地の学生演劇が一堂に会する機会も、
とうほく学生演劇祭でなければなかなかないはず!

ぜひ、ご来場をお待ちしております。
ご予約はこちら↓(Corich!チケット)


この連載で、みなさんに興味を持ってもらえるような、劇団うさぎ112kgの魅力を発信していきますよっ。
ということで、次回はあおなごの作品について書きます。
へばまた!

2015年4月16日木曜日

【うさぎのコラム112%】02 精神外科とロボトミー

春です。
大学も新年度が始まりました。
演出の私、工藤も大学4年になりました。

大学の4年って、中学校や高校の3年間と違って1年多いので、
字余りのような感覚がします。
月並みですが、後悔のないようにだけ過ごそうと思います。


うさぎのコラム112%は、
『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』を112%楽しむための記事です。
知ってるとより作品を楽しめる、かも!

初演まで半月となったので、
コラムにも気合が入ります(?)


最近、ある病院で精神保健指定医の不正取得が問題となっているというニュースを見ました。
「精神保健指定医」は、重い精神障害がある患者について、強制的な入院が必要かどうかを判定することができるお医者さんのことだそうです。

精神保健指定医のニュースの代わりか、ニュースの後ろに、
今回のうさぎ112kgの作品にも、
古い精神医学に関連する「ロボトミー手術」が登場します……。
あまり知られていないと思うので、ちょっとだけ紹介します。

少しエグいかもしれないので、注意(!)



その昔(1960年代)、
精神科(現在では、心療内科と言ったほうが正しいでしょうか)では、
脳に外科手術を行うことで、精神疾患の治療を行う方法が流行したことがあります。
いわゆる「精神外科」です。

精神外科で有名なのが「ロボトミー手術」です。
眼窩(がんか)からアイスピックのようなもので脳の前頭葉を切除する手術のことをいいます。
※眼窩…眼球のくぼみにあたる頭蓋骨の部分。
※前頭葉…人間の脳で、記憶や情動などをつかさどる部位。

この手術様式を、経眼窩式手術(けいがんかしきしゅじゅつ)といいます。

手術の様子は、眼にアイスピックを突き刺しているようにも見えます。
専用の器具も開発されたようですが、
もっとも、この術式が施されるようになった黎明期には、
アイスピックそのものを使っていた、という話です。

ロボトミー手術を行うと、性格の鈍化、判断力の低下など、
退行現象などが見られ、
もとの人間らしい生活ができなくなる患者が多数だったようです。

ロボトミー手術は、1960年代に画期的な手術技法だとして注目を浴びたものの、
患者が廃人同様になるケースも多数あり、医療倫理が問われました。

日本でも行われたことがあり、
ロボトミー手術を受けた患者が施術医師を殺す事件も起こってしまいました。

現在では、精神疾患には薬での治療法が確立しているため、
精神外科というジャンルは廃れました。
倫理的に、ロボトミー手術はタブー視されているようです。


下記ウェブサイトに、ロボトミー手術について詳しく掲載されています。

ロボトミーはそれからどうなったか:Timesteps




言葉でロボトミー語られてもなんじゃらほい、って思うかも。
映画作品を観るのもおすすめです。
ロボトミーについて取り上げている作品がいくつかあります。


映画 『カッコーの巣の上で』
(1975年、アメリカ)
監督:ミロス・フォアマン

カッコーの巣の上で - 作品 - Yahoo!映画

これはかなり有名な作品です。
60年代の精神病棟を舞台としています。



映画 『シャッター アイランド』
(2010年、アメリカ)
監督:マーティン・スコセッシ

シャッター アイランド - 作品 - Yahoo!映画

公開が5年前なので最近?ですかね。
主演がレオナルド・ディカプリオ。
解釈の仕方を変えて楽しめます。



『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』は、
看護をテーマとして取り扱っていて、かなり専門性が高い。
専門知識を取り入れながら、脚本を作っていきました。

その過程で、興味を持ったのが精神医学でした。
映画やドラマは、専門知識の入門としてとてもとっつきやすい。

演劇もそうなったらいいなー、なんて。



参考
『ロボトミスト : 3400回ロボトミー手術を行った医師の栄光と失墜』
ジャック・エル=ハイ著 ; 岩坂彰訳
(ランダムハウス講談社、2009)




劇団うさぎ112kg第一回公演
『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』

こちらからご予約できます!
チケット予約★CoRich舞台芸術!



2015.4.15
劇団うさぎ112kg 代表
工藤 麻美子

2015年4月5日日曜日

【うさぎのコラム112%】01 キャンディ・キャンディ

今回紹介するのは、
漫画『キャンディ・キャンディ』です。
ご存じでしょうか。
タイトルなら年齢問わずみんな知ってるかも。
あとは堀江美都子の歌で、知ってるかもしれませんね。
「そばかすなんて気にしないわ♪」

キャンディ・キャンディは、20世紀初頭のアメリカ、イギリスを舞台として、孤児院育ちのキャンディの青春を描いた少女漫画です。
キャンディは木登りかけっこが大好きなおてんばな女の子。
まさにじゃじゃ馬。
キャンディは孤児院の丘で出会った、スコットランドの伝統衣装に身を包んだ王子さまにはじめて恋をします。
引き取られた先でいじめられたり、
王子さまに似た貴族の少年、アンソニーに恋をしたり、
ロンドンの寄宿学校で学校一の不良であるテリュース(テリィ)にアンソニーのおもかげを重ねたり、
世界各地を転々としているアルバートに兄のような思慕を感じたり……
いろんな感情のうちに、青春を過ごしていくんですね。
ある日、アフリカにいるアルバートから手紙をもらったキャンディは、
看護師(原作表記では看護婦)が献身的に患者の世話をしていることを知ります。
キャンディが看護師という仕事を知るきっかけとなったのでした。
そして、旅先の人たちと触れ合ううちに、キャンディは看護師になる決意を固めていきます。
看護学校や病院でも様々な出来事に翻弄されつつ、看護師の資格を得て、働きはじめます。

キャンディはいつでも、根明(ねあか)に、人のために一生懸命に行動していました。
別に道徳的なことを言いたいわけではないのですが、
とにかく目の前のことに一生懸命になれる女の子でした。
目の前にいる人を喜ばせたい。
可能なことなら、リスクがあっても行動に移す勇気。
失敗しても、負けないタフさ。
そばかすでもじゃじゃ馬でも、笑顔で頑張るキャンディにみんな惹かれるのでしょう。
もちろん、読者も。
死に向き合うこともある。でも、看護師という仕事を通して、人と喜びを分かち合うキャンディに憧れた人もいるんじゃないかな……?
と思います。

で、ちなみに。
キャンディ・キャンディには、
ちょっとだけ演劇のハナシが出てきます。
ブロードウェイなんですけど。
テリィが、
「演劇は一つの魔術だと思ってる」
と、キャンディに述べます。
「人間の一生はきまってるだろ
けっしてほかの人物にはなれない
だけど 演劇ならなんでもできる」
シェイクスピアの戯曲に書き込みを入れ、
テリィは演劇の自由さを語りますが、
その後は俳優としての栄光と挫折を味わいます。
挫折してから、何にも縛られずに自由に芝居ができるようになったのは、
芝居のテント小屋で客席にキャンディがいるのを偶然見つけたからでした。
だれかに芝居を観てもらうって、大事なことなんですね。
そして、観てくれているお客さんがいることを意識する。
誰かのために、っていうのは、キャンディもテリィも共通項だったんじゃないかな。

他にも魅力的なキャラクターとか、紹介したい内容とかあるんだけど、
あんまり書くとキャンディ・キャンディのネタバレになるから……
機会があれば、一読してみてください。
私はいま21歳で、親がちょうどキャンディ・キャンディを読んでいた世代なんです。
だから、今の学生の親の世代は好きかも。
しかし、キャンディ・キャンディは年代問わず、少女のバイブルでしょう。
絶賛少女中のみなさんにオススメです。

2015年3月29日日曜日

【うさぎのコラム112%】00 劇団の立ち上げ

こんにちは。コンスタントなブログ更新を目指して。
うさぎ112kgの工藤です。


劇団うさぎ112kg『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』を112%楽しむコラム、
通称【うさぎのコラム112%】

演出・工藤による連載をします。
このコラム112%は、
『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』を112%楽しむためのツールです。

舞台に直接関係あるとかないとか、
遠巻きに関係あるとかないとか、
あることないことを吹聴してはお客さんを混乱させようという魂胆のもと、、、
いえ、『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』に関心を持っていただきたく、連載に至りました。


まず、最初にふさわしいのは、
【どうして劇団を立ち上げたのか】ってことでしょうね。

これには、いろんな理由があります。

端的に言うと、二つ。

演劇の表現の自由さをもっと伝えたい。

仙台学生演劇界、ひいては、仙台演劇界に一石投じてみたい。


大仰にでました。
どれだけできるかは、まだわからないんですけど。

ことのはじめは、
「一緒に演劇やりたいよね。」
それだけでした。



で、上の二つに補足する動機がいくつか。



1つ目 大学の演劇部から離れること

私は、かつて大学の演劇部に所属していました。
演劇部では、主に演出、制作、たまに役者を兼ねて活動していましたが、
大学演劇部には制約が多すぎました。
たぶん、それはどこの演劇部も同じだと思います。
それが肌に合わなかった、というわけではないのですが……。
さらには、3度演出を行った時点で、演劇部では演出をやりすぎてしまった。

もっと満足できる自由な作品づくりをしたくて、
それが心残りで演劇やめるのも口惜しくて、
共感できる仲間がいて、
いろんな条件が噛み合って、立ち上げのエンジンを動かせたんですね。



2つ目 演劇とお客さん

演劇って、お客さんがいて成り立つものです。
でも、まだまだ身近な文化じゃない。言ってしまうとサブカルチャーの域でしょうか。
リアリティを含有しつつ、フィクションを描くのはドラマや映画とさして変わらないけど、
その行いが目の前で、生で行われる現場。それが演劇なんです、と。
それを体験している人がどれほど少ないことか、悩ましいのです。
まだまだ演劇は文化的に敷居が高すぎるようで……。
表現の自由さとか、生き生きとしているところを、いろんな人に見てもらいたいんです。

演劇が、私たちの周りにもっと近い文化になったら良いなと願っています。



3つ目 女の子と演劇

劇団うさぎ112kgは、女性を主体としていることを売りにしています。
女性による演劇の表現を、広げてみたいからです。

女性の社会進出とかそういうかたっくるしいことじゃなくて、
単に、女の子メインで面白いものをみせたいだけ。
で、やるなら、妥協せずに本気でやりたい。
仲良く芝居つくることも大事なんですけど、
馴れ合いじゃなくて、クオリティ重視で、
それより一歩先に進みたいと思っています。

第一回公演『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』も、
「鈍器で殴るような女性的暗部を鋭利に描く」ことを目的としています。
女性を主軸に据えてどこまでやれるか、ぜひ見届けていただけたらと思います。



以上3つがメインの動機です。

ほんとはいろいろもっとあるんだけど、このくらいにしておきます。




表現がうんぬんとか、自由を求める、なんてありきたりな動機で、
イマドキ流行らないんですけどね。

若気の至りでしょうか。


私の最終的な目標は、
「お母さん、若いときに劇団持ってたんだよ~。」
って誇れるようになることです。

……やだ、恥ずかしい。



今回はこのくらいで。
自分の覚え書きのためにも。このように残しておきます。
忘れるな、主宰。

2013.3.29
劇団うさぎ112kg 主宰 工藤

2015年3月26日木曜日

『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』フライヤー公開

こんばんは、劇団うさぎ112kg主宰の工藤です。

第一回公演『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』のフライヤーが届きました。




女優3人をスチールのモデルに起用し、
3月中旬に都内某所で撮影したものです。

撮影・フライヤーの作成は、関東在住の上羽涼音さんに依頼し、製作しました。
大変感謝です。

あ、予約も始まっています。
チケット予約フォーム(CoRich舞台芸術)

これからガシガシ宣伝していこうと思います。
いろんな面白いこと発信していきたいです。
体力がある限り。。。


で、あらためて、公演概要↓




「先輩、愛って林檎ですか。」
看護×暴力――鈍器で殴るような女性的暗部が鋭利に描かれる。

「われはここに集いたる人々の前に厳かに神に誓わん。
わが生涯を清く過ごし、わが任務を忠実に尽くさんことを。」
―ナイチンゲール誓詞より

憧れに近づこうとして、味わうのは憧れに裏切られる絶望。だったりして。





劇団うさぎ112kg第一回公演
『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』

脚本・演出
工藤麻美子

上演日時
5月1日(金) 19:30-
2日(土) 14:00- /19:30-
3日(日) 11:00- /14:00- 

場所
せんだい演劇工房10-BOX box-1

出演
嶋貫綾香
髙橋舞優
増田冴耶

料金
前売1,200円
当日1,500円

スタッフ
舞台監督 稲垣哲哉
制作 塚本恵理子、岩崎環
美術 鎌田友紀、岩崎環
照明 塚本恵理子
音響 櫻井楓
宣伝美術 上羽涼音


ご予約はこちらから
チケット予約フォーム(CoRich舞台芸術)


仙台演劇カレンダーにも、すでに情報が掲載されています。
ぜひチェックしてみてくださいね。


これから随所でフライヤーをお見かけするかと思います。
主に、仙台市内の公演に折込をしていきます。
みなさんのもとにお届けできたら、嬉しいです。

劇団うさぎ112kgをよろしくお願いいたします。


2013.3.26
劇団うさぎ112kg 主宰 工藤

2015年3月11日水曜日

第0回 全国学生演劇祭 偵察に行ってきました!

はじめまして、制作の塚本です。

大学4年生です。春からは大学院生です。
この座組みでは最高学年ですね。

さて、旗揚げ公演本番まで2か月を切りまして、メンバーが稽古に励む中、
私は京都に行っておりました。
目当ては、第0回 全国学生演劇祭(3/7~11 @アトリエ劇研)です。
全国規模の学生演劇祭の実現に向けて、
既に日本各地で行われている学生演劇祭からの最優秀賞団体の上演と、
ルール設定のための討論会を行うという趣旨のものです。

※ちなみに東北からの参加団体は、東北大学学友会演劇部のコメディアス!

これはつまり他地域のある程度レベルの高い学生演劇が一挙に見られるはず。
同じ学生演劇に身を投じている者としてはかなり気になる!
というわけで、偵察に行ってきました。
(ただ京都と観劇を楽しんできました。)

全然面白くなかったらどうしようとか、逆にどこもめちゃくちゃ面白かったらどうしようとか
よくわからない心配と期待をしながら見に行きました笑

ここで詳しい感想は書きませんが、
中には、面白くて、熱くて、食い入って見てしまうような作品もあって。
そんな体験は学生演劇に限らず頻繁にできるものではないです。
遠くまで足を運んだ甲斐がありました。

我々も負けてられない!と月並みなまとめをしますが、
兎にも角にも、見に来た甲斐があったと純粋に思ってもらえるようにしたいです。なるはず。

11日の討論会までは残れなかったのでこれからどんな風になるのかわかりませんが、
2016年2月から全国学生演劇祭(仮称)の第1回が始動予定らしいです。
気になる方はチェックしてみて損はない、かも。
なんてったって京都は素敵な街です。特に建物が!(毎回京都でやるのかは不明ですが)
たまたま京都国際芸術祭(PARASOPHIA 2015/3/7~5/10)なるものも会期中だったので
会場になっている京都市美術館や京都芸術センターにも行ったのです。
公開されている作品もさることながら、古い立派な建物が大事に使われていて
そっちに興奮しつつ、京都の土地柄なんだろうなぁと。

…話がそれました。

最後に。
演劇祭で一日に6つの芝居をだーっと見ていて思ったのは、
面白い作品というのは構成がしっかりしていて、そして役者の魅力をきちんと使っている、見せているなぁと。当たり前のことですが、改めて実感。

うさぎ112kg の演出は女の魅力をよくわかっている人な気がします。
そして女優たちがすでに魅力たっぷりであることは私が保証するので、素敵に見せて/魅せてくれるんじゃなかろうかと楽しみです。

ここら辺で終わりにしますね。
話があっちゃこっちゃしてすみません!
次は演出がフライヤー撮影のロケを報告をしてくれるはず。
それではおやすみなさいっ

塚本

2015年3月8日日曜日

劇団うさぎ112kg第一回公演『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』 あいさつ

はじめまして、劇団うさぎ112kg代表の工藤です。

劇団うさぎ112kgとは、
「うさぎ」のかわいさと「112kg」のかわいくなさを合わせ持った、
女子大生を主体にした劇団です。
うら若き女性によるあざやかな舞台の成立を目指しています。

宮城教育大学演劇部OGの工藤麻美子、嶋貫綾香、高橋舞優で、新たな舞台制作を画策し…
仙台あたりの学生を集め、結成しました。

2015年には仙台で2作品の上演を予定。

劇団うさぎ112kg第一回公演
『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』

【脚本・演出】
工藤麻美子

【上演日】
2015/5/1(金)-3(日)

【場所】
せんだい演劇工房10-BOX box-1

【チケット】
前売:1,200円
当日:1,500円

【キャスト】
嶋貫綾香
高橋舞優
増田冴耶

【スタッフ】
稲垣哲哉
岩崎環
鎌田友紀
塚本恵理子


『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』は、
戯曲処女作。
看護を主題として、鈍器で殴るような女性的暗部を鋭利に描きます。



2月半ばから稽古を始めていて、主に畳で稽古しています。
3/4(水)に顔合わせを済ませまして、ようやく重い腰を上げて本軌道に乗った感じがします。

今後このブログは、公演情報や、稽古レポート、演出ノートとして更新していきます。
『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』をもっと楽しむためのコラムとか、
女優、スタッフワークの魅力を発信していきます。
ひいては、劇団うさぎ112kgに興味を持っていただけるように邁進していきます。


Twitter、Facebookもあります。
リアルタイムな稽古の様子はTwitter、ブログの更新情報はFacebook経由でお知らせしています。
ちなみにFacebookは112いいね!を目指しています。ぜひいいね!お願いしますねっ

Twitter→https://twitter.com/u112kg
Facebook→https://www.facebook.com/ankokujoshikai.usagi


この挨拶を見てくださったみなさんと、5月に劇場でお会いできたら嬉しいです。


劇団うさぎ112kgをよろしくお願いいたします。


2015.3.8
劇団うさぎ112kg 代表
工藤 麻美子