2015年4月5日日曜日

【うさぎのコラム112%】01 キャンディ・キャンディ

今回紹介するのは、
漫画『キャンディ・キャンディ』です。
ご存じでしょうか。
タイトルなら年齢問わずみんな知ってるかも。
あとは堀江美都子の歌で、知ってるかもしれませんね。
「そばかすなんて気にしないわ♪」

キャンディ・キャンディは、20世紀初頭のアメリカ、イギリスを舞台として、孤児院育ちのキャンディの青春を描いた少女漫画です。
キャンディは木登りかけっこが大好きなおてんばな女の子。
まさにじゃじゃ馬。
キャンディは孤児院の丘で出会った、スコットランドの伝統衣装に身を包んだ王子さまにはじめて恋をします。
引き取られた先でいじめられたり、
王子さまに似た貴族の少年、アンソニーに恋をしたり、
ロンドンの寄宿学校で学校一の不良であるテリュース(テリィ)にアンソニーのおもかげを重ねたり、
世界各地を転々としているアルバートに兄のような思慕を感じたり……
いろんな感情のうちに、青春を過ごしていくんですね。
ある日、アフリカにいるアルバートから手紙をもらったキャンディは、
看護師(原作表記では看護婦)が献身的に患者の世話をしていることを知ります。
キャンディが看護師という仕事を知るきっかけとなったのでした。
そして、旅先の人たちと触れ合ううちに、キャンディは看護師になる決意を固めていきます。
看護学校や病院でも様々な出来事に翻弄されつつ、看護師の資格を得て、働きはじめます。

キャンディはいつでも、根明(ねあか)に、人のために一生懸命に行動していました。
別に道徳的なことを言いたいわけではないのですが、
とにかく目の前のことに一生懸命になれる女の子でした。
目の前にいる人を喜ばせたい。
可能なことなら、リスクがあっても行動に移す勇気。
失敗しても、負けないタフさ。
そばかすでもじゃじゃ馬でも、笑顔で頑張るキャンディにみんな惹かれるのでしょう。
もちろん、読者も。
死に向き合うこともある。でも、看護師という仕事を通して、人と喜びを分かち合うキャンディに憧れた人もいるんじゃないかな……?
と思います。

で、ちなみに。
キャンディ・キャンディには、
ちょっとだけ演劇のハナシが出てきます。
ブロードウェイなんですけど。
テリィが、
「演劇は一つの魔術だと思ってる」
と、キャンディに述べます。
「人間の一生はきまってるだろ
けっしてほかの人物にはなれない
だけど 演劇ならなんでもできる」
シェイクスピアの戯曲に書き込みを入れ、
テリィは演劇の自由さを語りますが、
その後は俳優としての栄光と挫折を味わいます。
挫折してから、何にも縛られずに自由に芝居ができるようになったのは、
芝居のテント小屋で客席にキャンディがいるのを偶然見つけたからでした。
だれかに芝居を観てもらうって、大事なことなんですね。
そして、観てくれているお客さんがいることを意識する。
誰かのために、っていうのは、キャンディもテリィも共通項だったんじゃないかな。

他にも魅力的なキャラクターとか、紹介したい内容とかあるんだけど、
あんまり書くとキャンディ・キャンディのネタバレになるから……
機会があれば、一読してみてください。
私はいま21歳で、親がちょうどキャンディ・キャンディを読んでいた世代なんです。
だから、今の学生の親の世代は好きかも。
しかし、キャンディ・キャンディは年代問わず、少女のバイブルでしょう。
絶賛少女中のみなさんにオススメです。

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