2017年10月28日土曜日

キャリアと育児のジレンマの想像論

母になる"悩み"母になる"苦しみ"

というコピーを、ドラマ『コウノドリ』で見ました。
最近ドラマはほとんど見ないんだけど、たまたま観たこのドラマが、
産婦人科医を主人公にしていて、妊婦さんやママに焦点を当てているというではないか…。

つい、ドラマに見入ってしまいました。
キャリアと育児に揺れる産後うつをテーマにした回でした。
すごく現代っぽいよね。
でもキャリアと育児のジレンマって、
たぶん男女雇用機会均等法が制定されたあたり(1985年)から、表立って顕れてきたんじゃないかって思います(もちろん、それ以前にも水面下では、志高い女性はたくさんいたんだと思います)。

実に、30年以上も前の話。つい最近の話じゃない。
女性の社会進出、とか当たり前の時代になっていて、それに伴って晩婚な人が増えて、みたいなのが今。
じゃあ、男女雇用機会均等法が成立して、
女性の社会進出もいよいよというとき、バブルがはじけたら。
そして、バリバリ働こうというときに、妊娠してしまったら。

こんなダブルパンチ、どのように生きていけばいいんでしょう。
時の背景にも、自分の過ちにも負けて、
自分のやりたかったこと、投げうって、ママになれるのかな。
それは幸せになれるのかな。

"母になる"って相当覚悟の要ることなんだと思うんですよ。
まだ、経験したことないから、わかんないけど。
ママになるなんて、わかんないよ!!!ってことを、
わかんないなりにぶつけてみたのが
『雷鳴とアンゼリカ』です。
母親の若いころの葛藤を娘の視点から見ます。

昔の分厚いアルバムなんか見て、母親の若いころに思いを馳せたりすることの、
もっと生々しい感じを、芝居でやってみます。
キャリアと出産・育児に対する葛藤も、わりと想像だから、ファンタジーかもしれませんが、この青臭さをあえて出してみたい試みもあります。
娘のほうについては、もう少し語りたいんだけど、これはまた今度。

劇団うさぎ112kg第4回公演『雷鳴とアンゼリカ』
作・演出:工藤 麻美子
日時:11/3(金)19:00~、11/4(土)13:00~、19:00~、11/5(日)13:00~
会場:テルプシコール

予約はこちら

実は、今日、明日が稽古最後です。
お産でいうと臨月。はたしてちゃんと産まれるのか!
会場で、その産声を聞いていただければと思います。

劇団うさぎ112kg主宰 工藤

2017年1月12日木曜日

劇団2周年、これから3年目の○○

こんにちは。主宰の工藤です。

劇団うさぎ112kgを結成して2年が経ちました。
メンバーと気軽に会えるわけではないので、あんまり実感ないな?と思いましたが、
これから3年目なのだと考えると、節目なのかもしれません。
3年目の浮気、っていう流行歌があるくらいだし。

ももとにー。も2歳を記念してアイコンつくりました。














2歳にもなるとよじのぼったりできるんですね。成長を感じます。

成長とともに行動的になったももとにー。に対抗して…
私は昨年4月に就職で上京しました。
…上京、なんていうと青春感じちゃいますねえ。
それから、仕事の合間を縫って仙台や盛岡に観劇目的で出向いたり、
児童劇や学校向け演劇の観劇に行ったり、
いろんなジャンルの演劇や劇場に足を運んだ点、
社会人になってもなお、昨年並みに行動していたような気がします。

今年も軒並み行動的でありたいと思います。
ただ、個人ではなくて劇団としてアクティブでありたいですね。
(先日の新年の挨拶でも同じようなことを言いましたが…)
近いうちに劇団うさぎ112kgの演劇を提供できるように、今は漸進しているところです。
具体的には脚本を書いています。でも難産です。


私は去年の今頃は学生時代最後の演出業をちょうど終えた頃で、
卒業論文をほどほどにして卒業公演にいそしんでいました。

そう、大学演劇はまもなく卒業公演の時期なんですよ。
2月に、髙橋と嶋貫が大学演劇最後の出演するので、よかったらぜひ。
(髙橋は、なんと演出もやるらしい。私がうさぎ112kgの演出の座を奪われる日も近いかもしれない(!)

東北学院大学・宮城教育大学演劇部平成28年度卒業公演「エンドロールの向こうには」
日時:2月18日(土)19日(日)
場所:東北学院大学土樋キャンパス90周年記念館4階第一音楽練習室
詳細: https://twitter.com/sotuko28


岩渕隆×劇団うさぎ112kg『ハスノウテナ』も公開中。
http://u112-hasunoutena.tumblr.com/

どっちも観てね♡
そして3年目の演劇。どんな形になるか、私も楽しみです。

あ、ちなみにFacebookTwitterには色違いのももとにー。がいます。見てみてね。



劇団うさぎ112kg 主宰 工藤

2017年1月6日金曜日

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
劇団うさぎ112kgの工藤です。

2016年……、
劇団うさぎ112kgはお芝居をしませんでした。

1年間一回もやってません。
2015年は3回もやったというのに。

しかし昨年は、新しいことに挑戦することができました。
演劇と写真のコラボレーション、
岩渕隆×劇団うさぎ112kgの特別企画『ハスノウテナ』の公開。
『ハスノウテナ』は岩渕隆さんの演出のもと、
私の書いた脚本『ひとり、生理食塩水に溺れるナイチンゲール0.9%』の再解釈を通して製作された作品です。

劇団うさぎ112kgの舞台作品と同じキャスト構成です。
私は製作にはほとんどタッチしていません。
あえて言えば脚本を提供したくらいです。
ですので、作品がどうなるのか、非常にわくわくしていました。

私は遠方にいるものですから撮影現場に行けなかったのですが、
送られてくる現場のオフショットを眺める限り、
なんか女優たち楽しそうだし仲良いなあと思って、
現場こんなに穏やかで大丈夫か、と変な心配をしたのですが…(笑)

出来上がったWeb作品を見て、その世界観と鮮やかさに圧倒されました。

岩渕さんは、脚本解釈の切り口は一つではないことを見せてくださったと思います。

ちょっと話がずれますが、
既成脚本を別の団体が再上演することの意義は、
私は「脚本解釈の提示」にあると思っています。
作品を再上演する演出家が、脚本をどう解釈したのか、ということを演劇であらわすってことね。

『ハスノウテナ』は演劇作品ではありませんが、
上に言った脚本解釈が見える作品に仕上がっている、と思いました。
しかも、演劇と違ってセリフや言葉がないのに、あのナイチンゲールの世界観が伝わってくるんですね。
写真の表現力に驚きます。

あ、あんまり私が詳しく評すると押しつけがましいので、ここまでにします。

『ハスノウテナ』見てね。
たぶん、レーティング的にはPG-12くらいだと思いますが、
演劇×写真のコラボレーションをご覧ください。

(↓リンク飛びます。)







ご覧いただいた感想や思ったことをTwitterなどで言っていただけると嬉しいです。
みなさんがこの作品をどのように受け取ったのか、知りたいです。
Twitterなら、ハッシュタグ #ハスノウテナ をつけてね。
メールなら右の連絡フォーム(PC版)か、u112kg@gmail.comまで。

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劇団うさぎ112kgは、季節のももとにー。も不定期に公開してきました。
冬は、ゆきうさぎとももとにー。でした。
ゆきうさぎ、似て非なるものって感じですね。笑








さらに、今年は酉年なのでお正月に新作にわとにー。を公開しました。
飛躍の年になりますように!
今年は、劇場でみなさまとお会いしたいです。
2017年も、劇団うさぎ112kgをよろしくお願いいたします。

劇団うさぎ112kg 主宰 工藤