というコピーを、ドラマ『コウノドリ』で見ました。
最近ドラマはほとんど見ないんだけど、たまたま観たこのドラマが、
産婦人科医を主人公にしていて、妊婦さんやママに焦点を当てているというではないか…。
つい、ドラマに見入ってしまいました。
キャリアと育児に揺れる産後うつをテーマにした回でした。
すごく現代っぽいよね。
でもキャリアと育児のジレンマって、
たぶん男女雇用機会均等法が制定されたあたり(1985年)から、表立って顕れてきたんじゃないかって思います(もちろん、それ以前にも水面下では、志高い女性はたくさんいたんだと思います)。
実に、30年以上も前の話。つい最近の話じゃない。
女性の社会進出、とか当たり前の時代になっていて、それに伴って晩婚な人が増えて、みたいなのが今。
じゃあ、男女雇用機会均等法が成立して、
女性の社会進出もいよいよというとき、バブルがはじけたら。
そして、バリバリ働こうというときに、妊娠してしまったら。
こんなダブルパンチ、どのように生きていけばいいんでしょう。
時の背景にも、自分の過ちにも負けて、
自分のやりたかったこと、投げうって、ママになれるのかな。
それは幸せになれるのかな。
"母になる"って相当覚悟の要ることなんだと思うんですよ。
まだ、経験したことないから、わかんないけど。
ママになるなんて、わかんないよ!!!ってことを、
わかんないなりにぶつけてみたのが
『雷鳴とアンゼリカ』です。
母親の若いころの葛藤を娘の視点から見ます。
昔の分厚いアルバムなんか見て、母親の若いころに思いを馳せたりすることの、
もっと生々しい感じを、芝居でやってみます。
キャリアと出産・育児に対する葛藤も、わりと想像だから、ファンタジーかもしれませんが、この青臭さをあえて出してみたい試みもあります。
娘のほうについては、もう少し語りたいんだけど、これはまた今度。
劇団うさぎ112kg第4回公演『雷鳴とアンゼリカ』
作・演出:工藤 麻美子
日時:11/3(金)19:00~、11/4(土)13:00~、19:00~、11/5(日)13:00~
会場:テルプシコール
予約はこちら
実は、今日、明日が稽古最後です。
お産でいうと臨月。はたしてちゃんと産まれるのか!
会場で、その産声を聞いていただければと思います。
劇団うさぎ112kg主宰 工藤